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2022.6.13

　家にはトイプードルがいます。彼が我が家の一員となったのは、コロナ禍で世界が変わってしまう、ちょうどその前でした。子犬はいつの間にか成犬となり、長期にわたるステイホームの時間も皆を和ませてくれました。

　彼には大切な仕事があります。空になったペットボトルを平たく潰すことです。ボトルに小さなおやつを入れてあげると、フタを器用に噛んで外し、ボトルを転がしたり傾けたり、噛んで凹ませたり工夫しながら器用におやつを出すのです。おやつを取り出した後はボトルをギュウギュウ噛んで、最後にはぺたんこに潰した形に仕上げてくれます。つまりおやつは彼にとって仕事の対価となっています。今時のエコな仕事を楽しそうにこなしてくれます。

　そんな彼が先日健康診断を受けました。特に大きな問題はなかったのですが、どうやら高脂血症の疑いがあるとのこと。大好きな肉系のおやつは少なめにするように指導されました。そのため、ボトルのおもちゃに入れるおやつが、今までの半分の大きさの、小さな小さなビスケットに・・・。それでも彼は「任せて！」と言わんばかりにペットボトル潰しの仕事を前と変わらない情熱でしてくれています。労働の対価を半分にしたことに少し罪悪感を感じながらも、健康第一ですからね。